脳梗塞とは
脳を形作っている脳細胞は、二十歳を過ぎる頃から徐々に減少していきますがある程度の再生能力があることが最近の研究で判って来ました。しかし、脳細胞に栄養が行き届かなくなれば脳細胞は再生することが出来なくなります。脳梗塞は、脳に繋がる血管に何らかの原因で狭窄や閉塞が起こり脳に巡る血液が不足することで、脳細胞に充分な栄養や酸素が送られなくなる病気なのです。
原因
脳梗塞の原因となるのは、主に血栓やアテロームと呼ばれる血管内の重積物です。これらの原因物質は脳以外の場所で起こっている動脈硬化によって発生する場合がほとんどです。血栓やアテローム以外の原因としては、心筋梗塞や心筋症などの心疾患を原因とする心機能の低下で血流量が低下することで発生する脳虚血が脳梗塞の原因となることがあります。また、脳出血が原因で脳梗塞を引き起こすことがあります。
症状
脳梗塞が起こると、「身体の麻痺」「感覚障害」「運動障害」「意識障害」「構音障害」「嚥下障害」などの症状が発生します。脳梗塞の症状は、狭窄や塞栓を起こした血管の位置と脳細胞の部位によって決定するため、個人差が非常に大きい場合があります。基本的には、「日常生活に支障をきたす」程度の症状が現れることになると考えて構いません。副次的な症状としては、精神的なショックからくるうつ状態があります。「今まで当たり前に出来ていたことが出来ない」という気落ちが原因になって起こるものです。
脳梗塞の治療法
脳梗塞の治療は、早く行えばその分だけ症状の悪化を食い止めることが出来ます。脳出血から併発している場合は、脳出血を止めることが優先されます。
内科治療
基本的に、脳梗塞は内科治療で治療を行なっていきます。血栓やアテロームを原因としている場合、血栓溶解剤や抗凝固剤の投薬を行ないます。また、ダメージを受けている脳細胞から発生するフリーラジカル物質を抑える抑制剤を投与して、脳機能の維持を図っていきます。
外科手術
状況によっては、開頭手術を行なって脳に掛かる圧力を低下させたり、カテーテル挿入術でバルーンを患部に送り込み血流を確保したりするなどの外科処置を行なっていきます。カテーテル挿入術は、患部に直接血栓溶解剤を注入する場合にも行なわれることがあります。
治療後のリハビリ
脳梗塞の治療で一番大事なのは、治療後のリハビリテーションです。脳の機能は司る部位が元通りにならないほどのダメージを受けても、周囲の脳組織が失われた機能を代行するように働く性質があります。脳梗塞で受けたダメージは、脳の性質を活かすことで大幅に改善していくことが可能なのです。しかし脳梗塞の患者には、後遺症の影響でリハビリにあまり前向きでない場合が多く見られます。患者がリハビリを継続するためには、患者の家族によるサポートが重要なのです。
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